ハナスバ2016 / 8月

2016年8月29日(月)
19:00~21:00
福井 北ノ庄クラシックス(福井市中央1-21-36 柴田神社小路)


いわゆる“肩書き”を外しフラットな関係においての対話から自発的なアクションを誘発することを目的に開催する「ハナスバ2016」。第3回目は「対話から始まるアートとの出会いなおし」というテーマで、18名の方が参加されました。

京都市内を中心に「作品をみながら、はなす」という、舞台作品をみんなで鑑賞するワークショップなどを行っている「Listen and…」プロジェクトの岡崎大輔さんと川那辺香乃さんを進行役に迎え、コンテンポラリーダンサー縫原弘子さんのダンス作品を参加者と実際に鑑賞し、作品から感じたことを話してみました。

ワークショップではまず、ウォーミングアップとして作者名を伏せた絵画作品を参加者で鑑賞し、それぞれの感じた印象を話していきました。参加者の中には、他の人の感想を聞くうちに、初めに作品に対して持った印象が変化していく人もいました。つぎに、縫原さんのダンスを生で鑑賞。目の前で観たダンス作品の感想や感じたことについて参加者同士で対話し、最後にもう一度あらためて同じダンス作品を鑑賞しました。

初めて観るダンス作品に対して、初めは「わからない」「暗いイメージ」という印象を持ったけれど、対話の時間を経てあらためて同じ作品を観たとき、そのイメージが真逆のものになったという参加者もいたようです。

美術・舞台の作品自体には何も変化はなくとも、観る人や観る時期によってその印象が変わることがあるということが、今回のワークショップを通じてあらためて感じることができました。美術を楽しむ際には、その時代背景や作者の情報を「知る」ことだけではなく、素直に感じた事や、疑問に思った事について、想像し考えるということを大切にしていきたいと思いました。

交流の時間では、参加者どうしがダンス作品の感想について話す姿があちこちで起こり、ハナスバの目的でもある“肩書き”を外しフラットな関係においての対話から自発的なアクションを誘発するという場が生まれたような気がします。


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