こころ オドる だんす

2016年8月20日(土)・21日(日)
両日とも13:00~16:00
20日 福井市文化会館(大会議室)/21日 αダンススタジオ(福井市門前2丁目)


関西を中心に、振付・出演など多方面に精力的な活動を展開しているコンテンポラリーダンサーの砂連尾理(じゃれお おさむ)さんを講師に迎え、2016年8月から翌年3月まで全5回のダンスのワークショップを開催していきます。

その第1弾を8月20日・21日に開催。今回は、「表現活動を支える人」と、「高校生以上の特別支援学校に通う生徒」との2つの異なる対象に向けたダンスワークショップの進行をお願いしました。

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20日は「障がいのある人の生活や表現活動を支える人のためのワークショップ」という内容で、一般職~特別支援に携わる方々9名が参加。

まず初めに砂連尾さんから「踊り」とは何かという問いからはじまり、己の身体への意識を深くもつワークを取りいれながら、ひとつのワークが終わると、参加者一人一人に「どんな感じでしたか?」と自分の身体や感覚を言葉にする時間を設けていました。

別のワークでは2人ペアになり割り箸を手のひらの間に挟み、お互いの力の方向を手のひらの感覚を頼りに動いたり、歩き回ったりしました。初めにリードして動きだす人を決め、しばらくすると交代します。徐々に時間が経つにつれ、自分が動かしているのか相手に動かされているのかという意識が小さくなり、やがて身体の感覚のみで全身が動いて行く感覚がとても不思議です。あとで聞いてみて特に印象的だったのが、上手く割りばしを挟みながら体が反応して同じ方向に動いていたペアでも、動いてる最中に考えたり想像していることはお互い全く異なっていたということ。自分が伝わっていると思う程度ほど、他人には伝わっていない。当たり前のことかも知れませんが、あらためて体験した様な気がします。

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翌21日は、20日に参加した9名に加えて、特別支援学校に通う高校生以上の参加者8名とその保護者の方を含めた約20名が参加しました。

自己紹介の後は、会場にあった観葉植物を目の前に運び入れ、「植物とオドル」時間がスタート。踊りたい気持ちが強い参加者は思い思いに植物にダンスでアプローチしていきます。その一方で、会場の外から様子をうかがっていた参加者の元にそっと植物を近付けると・・、小さく手のひらで葉っぱの端を揺らしたりと、その人なりのアプローチで植物と戯れていました。

大きく表現できることや自分の意思を伝える事ができる人がいれば、小さく見落としてしまいそうな微細な動きで表現している人もいる。20日に砂連尾さんから問いかけられた「踊り」とは何か、という問いに対するヒントの様なものが見えた気がしました。


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