トークバトル61分3本勝負「人とアートと場と街と」

まちげき in 田原町 2021-2022

2021年11月3日(水・祝)
14:00~15:30
田原町ミューズ


 


文:荒川裕子

福井市文化会館の閉館に伴い、フェニックス・プラザに事務所が移転したのが2021年4月。
繁華街に近かった文化会館から徒歩10分程度の距離ではあるが、フェニックス・プラザ近辺は、二次交通の要である田原町駅があり、学校や図書館、商店街、フリースペース等があり、人が集まりやすいエリアである。

そういった環境のなかで、今年度「まちげき in 田原町」という、舞台芸術の上演やワークショップを田原町ミューズという小規模スペースで実施していくこととなった。
この「まちげき」のスタートの前に、あらためて、フォーラムが果たす役割とは何かを考えるトークイベントを企画した。

かねてからフォーラムの事業でお世話になっている、大阪の椎名保友さんが福井近郊にいるという情報を入手し、新理事長との対談形式にすることを思いついた。それは二人の共通点が多いということから。
(1)芸大出身 (2)市民活動を長らくやってきている (3)大のプロレス好き
(3)に関しては、私自身も嫌いではない (笑) プロレスのフォーマットを借りることで、キャッチーだけれど深いテーマ性を持ったトーク企画になると思った。

プロレスのフォーマットというのは、タイトルに「○分○本勝負」や「バトル」を使っていることもそうだが、空間をプロレス会場に見立てた。話し手の二人がいる場所を『リング』、参加者が『リングサイド』にいる観客というように。レスラー(話し手)二人の攻防(対談)に対しての『場外乱闘』も想定して。結果、『場外』はなかったが、紳士的な参加者の皆さんからの質問が空間の一体感を生んでいた。

お客さんの層は幅広かった。「新聞を見て来ました」という方から、実際に地域で市民活動や文化活動をされている人まで、様々なバックグラウンドをもつ方々。プロレスが好きな人、まったくわからない人も。

3本勝負ということで「人とアート」「人と場」「人と街」というキーワードをあげ、そのテーマで二人に語っていただいた。プロレス小話もいれつつ(わからない方にも丁寧に説明)。
プロレスが好きな人にはとても有名なとある事件のパロディー演出も、椎名さんの発案で決行した(61分の謎も分かるので動画をご覧ください)。

トークバトルを終えて思ったことは、「好きは強い」ということ。
好きなことがいっしょなら、知らない人同士が仲良くなれるし、仲間になれる。新たなコミュニティができるということだ。「好き」の選択肢をどれだけ用意できるかが問われていると感じた。

人と人が集まり、好きを武器に、楽しいなと思うことをやって、その活動をひらけば市民活動である。わたしたちは「場」をつくり「人」をつなぐ、大事なポジションにいるのである。この企画を通して、あらためて原点について考えさせられた。

「アート(的)」が「場」となり、そこに「人」が集い、つながる。その連鎖が、楽しい「街」になっていくのであろう。おもしろいこと、必要なこと、だと思ったらやってみる!フットワーク軽く。小さくても続けていくことが大事。その先に“FPS(FUKUI PARADIGM SHIFT)”がきっとあるだろう。


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